物語映画におけるポリフォニー 映画芸術の詩学の試み

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表表紙

 著者が1996~97年に執筆した全ロシア国立映画大学(VGIK)大学院の準博士(Ph.D)論文のロシア語からの全訳。今回の邦訳刊行にあたり、書き下ろしの補遺を付した。
 音楽学、文芸学、映画学の広範な文献に依拠して映画学用語として再定義された「ポリフォニー性」概念に基づき、物語映画において3タイプの「ポリフォニー性」がいかに実現されうるかを考察するとともに、その映画史における生成過程を日本映画を例に検証した。更に、「複合的ポリフォニー」の例としてアラン・レネ、A・タルコフスキー、黒澤明の諸作品を分析している。

サイズ:B6
ページ数(本文):199

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目次

前書き   7

序文    9

第一章 動態的構造としてのポリフォニー性    15
 1・用語の定義に向けて    15
  音楽学におけるポリフォニー概念    16
  文芸学におけるポリフォニー概念    31
 2・物語映画におけるポリフォニー的構造の類型学     57
  映画学におけるポリフォニー概念    57
  映画におけるポリフォニー性の類型学――エイゼンシュテインの教訓    58
  方法論の問題――他の研究者達の経験    73

第二章 現代の映画芸術への鍵としてのポリフォニー性    84
 1・物語映画の進化の文脈におけるポリフォニー性    84
  ポリフォニー性の三タイプの起源――日本映画の経験から    84
  映画『元禄忠臣蔵』におけるリズムの多様性    93
  木下恵介の映画における物語的ポリフォニー    100
  黒澤の実験と物語映画における情報的ポリフォニー    112 
  1960年代以降の物語映画におけるポリフォニー性    118
 2・現代の物語映画における複合的ポリフォニー    124
  A・レネの映画におけるポリリズムと物語的ポリフォニー    124
  A・レネの創作における物語的ポリフォニーの生成    125
  レネの映画におけるポリリズム     135
  A・タルコフスキーの映画における物語的及び情報的ポリフォニーの結合    141
  A・タルコフスキーの創作における情報的ポリフォニーの生成    142
  『鏡』と『ストーカー』における物語的ポリフォニー    149
  黒澤の映画におけるポリリズムと情報的ポリフォニー   158

結論    180

参考文献   188
映画作品一覧    191

補遺    194

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